マラソントレーニングの種類と練習方法。初心者は「3日連続で休まない」がポイント
マラソン大会に向けたトレーニングはさまざまなアプローチで行われます。しかしもっとも重要なのはトレーニングを継続すること。すでにランニングがライフワークとなっている方なら問題ありませんが初心者はつい三日坊主になりがちです。「雨が降っているから」「昨日走ったから」「今日は気分が乗らないから」と何かと理由をつけて走りたくなくなる時期がくることでしょう。
3日連続で休まない
最初のうちはゆっくり距離も短くて構いません。できるだけ毎日身体を動かすようにしましょう。一般的に言われているのは「3日連続で休まない」こと。せっかく積んだトレーニングがリセットされてしまうので、まずは週3日以上のトレーニングを習慣化させてみてください。
ランニングを習慣化させるポイントは走る場所を工夫する(同じ場所を走らない)、練習日誌をつけるなどさまざま。音楽を聴きながら走るのもひとつの方法ですが、周囲の音が聞こえづらくなるので交通量が多い道路では控えるようにしてください。
まずは長く走る脚力を身につける
そのほかに気をつけたいのがトレーニングの強度。軽すぎてはトレーニングの効果が薄くなり、強すぎるとケガにつながる恐れがあります。最初のうちはゆっくりペースでいいので長い距離を走れるような脚作りを徹底しましょう。
10km、20kmと余裕を持って走れるようになったらそこから本格的なトレーニングに移行することをおすすめします。
ここでは一般的なマラソントレーニングを9つ紹介しますがすべてのランナーに合うトレーニングは存在しません。目標や目的を決めそれに合うトレーニング方法を行うための参考知識として頭に入れておくようにしてください。
時間走
30分、60分、120分など時間を決めて走る。
距離走
10km、20km、40kmなど距離を決めて走る。距離表示の出るGPSウォッチやランニングアプリがあると便利です。
LSD(Lоng Slоw Distance)
「ゆっくり」「長く」を意識したトレーニング。ペースは早歩きより少し速い程度(キロ6~7分)で60分や120分など長時間のランニングを行います。マラソンに耐えられる脚作り、毛細血管の発達などマラソン体質を作るのに有効とされているトレーニングです。
このトレーニングの特徴はとにかく負荷が軽いことが挙げられます。スローペースで長時間(60分以上)走ることによって有酸素運動の能力が向上。心肺機能が高まりマラソン向けの体質を作る効果が期待できます。
よく「ランニングが続かない」という人がいますが、その原因の多くは自分で「しんどい」と感じるペースに上げてしまっているから。走り始めると身体は温まっていくので自然とペースは上がってしまいがちです。しかしそれでもペースを最後まで抑えるのがLSDの特徴。ペースはキロ7~8分と早歩きよりも少し速い程度なので「しんどい」と感じることはないでしょう。
クロスカントリー走(野外走)
公園内の芝生や舗装されていない道など不整地を走るトレーニング。路面がやわらかいため足にやさしく故障のリスクを抑えることが可能です。また起伏やデコボコ道を利用することによって脚筋力や体幹の強化にもつながります。
1分間ごとにペースを変化させる
1分ごとに「速いペース(ハイペース)」「ゆっくりしたペース(ローペース)」とペースを変えて走ります。時間は30分前後を目安としてこの中でしっかり走り込めるペースを設定してください。なお「1分かなりのハイペース→2分ローペース」などバリエーションを持たせても構いません。ローペースではしっかり呼吸を落ち着けるようにしましょう。
目印を決めてペースを変化させる
「木を1本超えるごとにペースを変える」など時間ではなく目印ごとにハイペースとローペースを繰り返します。目印の区間は同一である必要はありません。木が密集していて目印にしにくい際はカラーコーンなど目立つものを用意し、適当にポンポン置いて目印にするのもよいでしょう。
距離ごとにペースを変化させる
インターバル走のように決まった距離をハイペース、また決まった距離をローペースで走ります。500mごとにハイペースとローペースを繰り返したり、1kmから始めて100mまで段階的に距離を短くするなど距離の設定は自由です。
クロスカントリー走の中でも野山を走るトレーニング。アップダウンを利用した脚筋力の強化がおもな目的で、クロカンよりも上級者向けといえるでしょう。山道を走るため登山に関する知識が必要不可欠です。
トレランには「何km走らなければいけない」というルールは存在しません。道が険しくなったら歩きなだらかなコースになったら走る、登山道が複数ある山なら難易度の低い道からチャレンジするのも良いでしょう。そんなマイペースな楽しみ方でも立派なトレランです。
速いスピードで400mや1000mなどの短い距離を走りジョギングなどでつなぐトレーニング。これを繰り返し「400m×10本」「1000m×5本」というように練習メニューを組み立てます。スピード強化、心肺機能の向上に効果が期待できるトレーニングです。
レストはランニングした時間と同じくらい取るとよいでしょう。本数は5~10本ほどとして距離が長いものほど減らしましょう。
ポイントはしっかり最後まで設定したペースで走りきること。少しずつ疲労が蓄積してきますがレストの時間もきっちり守りましょう。
ペース走
終始一定のペースでランニングを行います。マラソンは「このペースでいけは〇時間〇分でゴールできる」という配分が明確なので、練習段階でペースを身体に刻み込むという目的で使われることが多いトレーニングです。
あらかじめ設定したペースを維持して一定の距離を走り続けるペース走。スピードと持久力向上のほかペース感覚の養成が挙げられます。ペース走を積み重ねることで、どのくらいの感覚で走ればどの程度のペースが出るのかが分かってくるでしょう。これは大会本番でレースペースをコントロールするのに役立ちます。
ビルドアップ走
一定距離(時間)で少しずつペースを上げていくトレーニング。後半になるにつれてキツくなっていくので心肺機能を強化できます。スタート時はゆっくりで構わないので初心者でも取り組みやすいのが特徴です。
セット練習
2日間続けて走り込むトレーニング方法。初日はレース本番の前半部分を想定し、ややスピードを上げて追い込むのがポイントです。2日目は脚に疲労が溜まっている状態で、もっともキツイ30km以降の走りをイメージします。なお平日に働いている方は土日を利用して行うとよいでしょう。
気をつけよう!コレステロールと生活習慣
1.「コレステロール」・「中性脂肪(トリグリセライド)」とは?
「コレステロール」や「中性脂肪(トリグリセライド)」は体内にある脂質(あぶら)の一種です。悪者扱いされることがありますが、どちらも私たちのからだになくてはならない物質です。脂質は水となじみやすいタンパク質と結びついて(リポ蛋白)血液中に存在し、全身に運ばれます。
からだの中のコレステロールには①細胞膜の主な材料、②副腎皮質ホルモンや性ホルモンの原料、③脂肪の消化に必要な胆汁の主成分になるなどのはたらきがあります。コレステロールの約2/3は体内(主に肝臓)でつくられ、約1/3は食事からとりいれられています。血液中のコレステロールはどのリポ蛋白に含まれているかにより、LDL(悪玉)コレステロールと、HDL(善玉)コレステロールがあります。
LDL(悪玉)コレステロール
便秘ってどうして起こるの?
多くの人が悩んでいる便秘。便秘が続くとお腹が張って苦しかったりおならが続いたり、皮膚に吹き出物ができたりいろいろなトラブルが発生します。
「便秘はイヤ。でもできれば薬に頼らず自力でなんとかスッキリさせたい」そう思っている人も多いはず。そこで便秘になるメカニズムをご紹介します。
便秘が起こるメカニズム、原因は?
一般に便が出ない状態のことを「便秘」と言います。
でも「便が出ない」と言っても人によって程度はさまざまですよね。「1週間便が出てないけれどそれほどない」という人もいれば「1日出ないだけでもお腹が張って苦しい」という人もいるでしょう。
日本内科学会の定義では便秘とは「3日以上排便がない状態」とされています。
では一体なぜ便秘が起こるのでしょう。
ここでは便秘を「機能性」と「器質性」の2種類に分け原因を考えていきます。
1.機能性便秘
便が作られる過程や排便の仕組みに障害があるケース。
弛緩性便秘
大腸の運動が低下したために起こる便秘のこと。腸管の緊張が緩み便を押し出すぜん動運動が十分に行われないため大腸内に便がたまる。その結果便から水分がなくなっていきやがてカチカチに硬くなる。便秘の中で最も頻度が高い。
痙攣性便秘
副交感神経が過度に興奮することによって腸管が緊張し便がうまく運ばれずうさぎのフンのようにコロコロとした便になる。精神的ストレスや過敏性腸症候群などが原因。
直腸性便秘
便が直腸に到達しても排便のサインが起こらず直腸に停滞してしまう状態のこと。排便を我慢することが原因となるほか高齢者や寝たきりの人に多い。
2.器質性便秘
大腸の炎症やがん、手術後の癒着などが原因となって消化管に通過障害が起こっているケース。血便、激しい腹痛、嘔吐などがあればすぐに病院へ行って診察を受けましょう。
腸の中ってどうなっているの?便意はどのように起こる?
そもそも便意はどのようにして起こるのでしょうか。
私たちが食べたものは胃や小腸で消化され水分を多く含むドロドロの液状で大腸に入ります。そこでゆっくりと水分が吸収されることで固形化し、次第に便の形になって肛門へ送られます。
この時便が何日間も腸の中にあると、便の水分が腸壁に過剰に吸収されてしまうため、便がカチカチの状態になって硬くて小さい状態になります。
これが「弛緩性便秘」の状態です。
では便が肛門に到達するとどのようにして便意が起こるのでしょうか?
腸の動きは自律神経によって支配されています。大腸はぜん動運動を起こすことによって、便を体外へ送り出すのですが、このぜん動運動が始まるきっかけとなるのは、私たちが何かを食べたり飲んだりして胃に物が入ったとき。つまり私たちが食事をして胃に物が入るとその刺激をきっかけに大腸のぜん動運動が始まるのです。
これを「胃・結腸反射」と呼びます。
スマホ・タブレット・パソコン何が違うの?
量販店に行くとパソコン以外にもスマホやタブレットなどたくさんの商品が並んでいます。初めての方にとって何をどうすればいいのか迷われると思います。スマホ、タブレット、パソコンの特徴を理解し用途に合ったものを購入しましょう。
画面サイズ
1.スマホは4~5インチが主流
2.タブレットは7インチと10インチが主流
3.ノートパソコンは画面の小さなもので11インチ、モバイルパソコンは13インチが主流
キーボードの有無
パソコンにはキーボードがついていますがスマホにはキーボードがありません。タブレットにはキーボードとドッキングできるタイプもありますが基本はキーボードなしで使う仕組みです。
拡張性
パソコンにはマウスやプリンター、ハードディスクやDVDドライブ、有線LANなどをつなぐ機能(拡張性)が備わっていますが、スマホやタブレットにはパソコンほどの拡張性がありません。
周辺機器
Wi-Fi経由でスマホから直接プリンターで印刷できるようになりましたが、対応する最新プリンターがないと使えません。今までパソコンで使用していたプリンターはパソコンがないと使えないケースが多いです。
インターネットへの接続
スマホは電話なので携帯電話会社のモバイルネットワークに接続できます。タブレットの中にはモバイルネットワークにつながるタイプとつながらないタイプがあり、後者の場合はWi-Fiがつながる環境がないとインターネットに接続できません。パソコンもWi-Fiまたは有線LANにつながる環境がないとインターネットに接続できません。
OS
iPhoneに採用されているOSは「 iOS」、その他のスマホやタブレットに採用されているOSは「Android」です。
・iOSはアップル、AndroidはGoogleが開発したOSです。
タブレットにはパソコンと同じOSやタブレット用に開発されたOSを採用しているものもあります。
パソコンの「OS」には「Windows」の他にアップル社がMacに採用している「OS X」があります。
アプリの入手方法
「iOS」も「Android」もそれぞれ専用のストアからアプリを入手することで様々な機能やサービスを利用できます。
「iOS」がiPhоneやiPad、iPоd tоuchなどアップル製品のみに採用されているのに対し、「Android」を採用したスマホやタブレットは複数のメーカーから公開されています。
操作性と機能性
iPhоneやiPad、iPоd tоuchはOSもハードウェアも同じアップルが開発しているため操作がシンプルでわかりやすく、使いやすいというメリットがあります。機種が少ないため最適化されたアプリやアクセサリーの種類も多いです。
「Android」ではスマホやタブレットの画面サイズがバラバラなので機種によってはアプリを表示したときにレイアウトが崩れることがあります。しかし「iOS」向けのアプリはiPhоne、iPad、iPоd tоuchなどに最適化されているためレイアウトは崩れません。
「Android」を採用したスマホやタブレットにはメーカーごとに異なるデザインや機能を選択できるメリットがあります。たとえば防水や防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった機能は「Android」を採用するスマホやタブレットにしかないものです。またホーム画面のデザインや文字入力ソフトを自由に変えられるなどカスタマイズしやすいのも「Android」の特徴です。
マルチウィンドウ
「iOS」や「Android」はスマホ用に開発されたOSなのでどちらもアプリごとに画面を切り替えて使う仕組みです。パソコンのようにブラウザーやメール、Officeソフトの画面を同時に表示したり、2つのフォルダーを開いて片方のフォルダー内のファイルをもう一方のフォルダーにドラッグ&ドロップで移動することもできません。このような操作のことを「マルチウィンドウ」といいます。
用途に応じた選択
自分がやりたい事の「優先順位」をよく考えて自分に合った商品を購入しましょう。
インターネットやメールを使いたい
インターネットやメールはスマートフォン、タブレット、パソコンのいずれでもできますが、携帯電話のネットワークに対応していないタブレットやパソコンの場合、自宅のWi-Fiにつなぐか、モバイルWi-Fiルーターのような機器が別途必要です。手軽なのは1台で携帯電話のネットワークにつながるスマホやタブレットです。長文のメールを送る場合はキーボードが使えるパソコンのほうが便利です。選ぶ際にはどのくらいの画面サイズでインターネットを楽しみたいかや、文字入力のしやすさなども考慮します。
写真や動画の編集や整理がしたい
タブレット、パソコン
写真や動画を見るだけならスマホでもできますが編集まで行う場合はある程度の画面サイズが必要です。大きな画面で表示できフォルダー分けなどの整理もしやすいのはパソコンです。カメラから写真を取り込んだりプリンターから簡単に出力できるのはパソコンです。
Officeソフトを使いたい
パソコン
WordやExcel、PowerPointなどのOfficeソフトが使いたい場合はパソコンです。「iOS」や「Android」を採用したスマホやタブレットでも、Officeソフトで作った書類を閲覧したり編集ができるアプリはありますがパソコンと同じようにはできません。
電子書籍やコミックが読みたい
電子書籍が一番読みやすいのはタブレットです。スマホでもアプリがあれば本は読めますが、画面が小さいので文字が読みづらくコミックの場合は表示できるコマ数が限られています。タブレットなら電車の中などでもすぐに取り出して使うことができます。
LINEやFacebookなどSNSを楽しみたい
友達とのコミュニケーションを楽しんだりSNSに投稿するのに最適なのはスマホです。最近はタブレットにもカメラを搭載するタイプが増えてきましたがカメラの性能はスマホのほうが上です。写真を撮ってSNSで共有するのにもスマホが便利です。
ワクチンとはどんなもの?しくみから種類、役割についてわかりやすく説明します。
目次
- ワクチンのしくみ
- ワクチンの種類
- ワクチンにはどんな役割があるの?
- 子どもの免疫とワクチン
1.ワクチンのしくみ
自然感染よりはるかに安全に免疫をつくります
子どもが麻しん(はしか)に自然にかかって治ると「※この子はもう麻しんにはかからない」と言われますね。これは子どもの体内に麻しんに対する免疫ができるからです。
ワクチンはこうした自然感染と同じしくみで私たちの体内に免疫を作り出します。ただし自然感染のように実際にその病気を発症させるわけではありません。コントロールされた安全な状態で免疫を作り出します。ですから接種後に症状が出ず、たとえ症状が出ても大変軽いのが特徴です。他の人へうつさせない点もワクチンの利点です。
しかし自然感染にくらべて生み出される免疫力は弱いため、1回の接種では充分でなく何回かに分けての追加接種が必要になることがあります。
※ただし麻しんなどに自然にかかっても終生免疫(一度感染すると生涯その病気にかかることがない)ができるのではないことがわかってきました。
自然感染の場合
重症化する危険性 高い
他人に感染 感染しやすい
作られる免疫 強い
ワクチンの場合
重症化する危険性 ほとんどない
他人に感染 しない
作られる免疫 少しだけ弱い
2.ワクチンの種類
ワクチンには次の3種類があります。
生ワクチン
生きたウイルスや細菌の病原性(毒性)を症状がないように極力抑えて、免疫が作れるぎりぎりまで弱めた製剤。自然感染と同じ流れで免疫ができるので、1回の接種でも十分な免疫を作ることができます。ただ自然感染より免疫力が弱いので、5~10年後に追加接種したほうがよいものもあります。ワクチンの種類によっては2~3回の接種が必要なものもあります。副反応としてはもともとの病気のごく軽い症状がでることがあります。
ロタウイルス感染症、結核、麻しん(はしか)、風しん、おたふくかぜ、水痘(みずぼうそう)、黄熱病など
不活化ワクチン
ウイルスや細菌の病原性(毒性)を完全になくして免疫を作るのに必要な成分だけを製剤にしたものです。接種してもその病気になることはありませんが、1回の接種では免疫が十分にはできません。ワクチンによって決められた回数の接種が必要です。
B型肝炎・ヒブ感染症・小児の肺炎球菌感染症・百日咳・ポリオ・日本脳炎・インフルエンザ・A型肝炎・髄膜炎菌感染症、狂犬病など
トキソイド
細菌の出す毒素の毒性をなくし、免疫を作る働きだけにしたものがトキソイドです。
3.ワクチンにはどんな役割があるの?
ワクチンを接種する大切な目的として次の3つをあげることができます。
1.自分がかからないために
2.もしかかっても症状が軽くてすむために
3.まわりの人にうつさないために
1.と2.はワクチン接種を受ける本人のための目的です。ワクチンが「個人防衛」と呼ばれる理由です。3.は自分のまわりの大切な人たちを守るという目的です。ワクチンの「社会防衛」と呼ばれる一面です。
1人はみんなのために、みんなは1人のために
ワクチンを接種できる人たちがきちんとワクチンを受けることにより、地域社会でVPD(ワクチンで防げる病気)の流行を防ぐことができます。VPDが流行しなければ免疫力の弱い人たち(ワクチンを受ける年齢になっていない赤ちゃん、おなかに赤ちゃんのいる妊婦さん、病気のためにワクチンを受けたくても受けられない人、体力の低下した高齢者、ワクチンは受けたけど実際には免疫が十分についていない人など)もVPDから守れます。ワクチンの接種は自分のため、そしてみんなのためだということを忘れないでください。
現代社会で高まる予防の大切さ、子どももおとなも感染しやすい環境に
最近は赤ちゃんや小さな子ども同伴のレジャー、ショッピング、外食などが日常的になりました。また働く女性が増え保育園などで集団生活を送る子どもも増えています。このように子どもが人の多く集まる場所に長時間いることが多くなるとそれだけ感染症にかかる機会が増加します。
子どもだけではありません。2007年に全国の大学で起こった麻しん(はしか)の集団発生のように、若者のVPD流行もあります。どうしてこのような流行が起こるのでしょうか。ある程度までワクチン接種がすすむとVPDの流行が抑えられてきます。すると患者との接触機会が少なくなり、結果的にワクチンでいったん獲得した免疫が弱まりやすくなるのです。またワクチンを接種していなくてもかからないまま成人になる人も増えてきます。このようなことから成人でもVPDの流行が起こると考えられています。
乳幼児はもちろん成人もみんなが適切にワクチンを接種して必要な免疫をつけておくことがとても大切なのです。
薬剤耐性菌のために治療が困難になるケースが増えています
抗生物質乱用などによって抗菌薬が効かない菌(耐性菌)の増加が問題になっています。特に子どもの細菌性髄膜炎を引き起こすヒブや肺炎球菌では耐性菌は深刻な問題です。抗菌薬の効果が不十分だと治療をしても死亡したり後遺症を残したりするからです。残念ながら日本ではこれらの重い感染症を予防するためのワクチンの導入が世界的に見ても大変遅れています。
ワクチンは感染症そのものを防ぐだけではありません。抗菌薬の適正な使用を図り耐性菌の増加を防ぐためにもとても重要な意味を持っているのです。
4.子どもの免疫とワクチン
子どもの感染症は予防が第一です
乳幼児期には免疫が未発達なためさまざまな感染症にかかります。そして感染していくことで免疫をつけながら成長していくのです。しかし子どもがかかりやすい感染症はかぜのように軽いものだけではありません。中には確実な治療法が無くて深刻な合併症や後遺症を起こしたり、命を落としたりする危険がある病気もあります。そうした感染症は予防することが大切です。
ワクチンこそもっとも安全な予防方法
感染症を予防するのに安全で確実性の高い方法がワクチンの接種です。ワクチンは病気を防ぐために必要な免疫を安全につける方法です。ワクチンを接種することで子どもたちを病気から守ることができます。
しかしすべての感染症に対してワクチンが作れるわけではありません。ワクチンで防げる病気(VPD)はごく一部にすぎません。ワクチンを開発するのはとても難しいことで、困難を乗り越えてまでワクチンが作られたのはそれが重大な病気だからです。VPDはいったん発病すると現在の医学でも根本的な治療法はないか治療がとても難しいのです。
せっかくワクチンというすぐれた予防法があるのに使わないのはとてももったいないことですね。大切なわが子を守るためにもワクチンのメリットを最大限にいかしましょう。
子どものかかりやすい主な感染症~VPDとVPDでないもの~
・手足口病
・伝染性紅斑(りんご病)
・とびひ
・尿路感染症
・麻しん(はしか)
・ポリオ
・百日せき
・おたふくかぜ
・インフルエンザ
・B型肝炎
・ヒブ感染症
・風しん
・結核
・破傷風
・日本脳炎
・みずぼうそう
・小児の肺炎球菌感染症
・A型肝炎
発展途上にある子どもの免疫を助けるために
生まれたての赤ちゃんはへその緒を通じてお母さんから免疫をもらいます。このお母さんからもらう病気の抗体は生後6か月くらいまでにはなくなるので、その頃からかぜによくかかるようになります。
こういう話を聞くと生まれてすぐは大変免疫力が強いと考えてしまいそうですが実は逆。確かにお母さんからもらった抗体が大変役に立つ病気もあります。しかし免疫というのは抗体(免疫グロブリン)だけではなくて、他の免疫成分(細菌を食べる好中球、免疫を作ることなどに関係するリンパ球、補体など)もとても重要です。
これらを含めて総合的な免疫力を比較すると、生まれてすぐが一番弱く、6か月過ぎになると少し強くなってきますが、2歳くらいまではまだ弱いのです。6歳頃になるとかなり大人に近づきます。また病気にかかるかどうかは感染症との接触の機会が多いかどうかも関係します。そのためたとえば肺炎球菌やヒブなどの菌が簡単に子どもの免疫システムを通り抜けて細菌性髄膜炎や敗血症など重大な病気を起こしやすいのです。麻しんや百日せきなども年齢が低いと重症になりやすい病気です。
こうした病気を防ぐ助けになるのがワクチンです。
サツマイモの栽培方法・育て方のコツ
サツマイモ栽培の特徴
種類:サツマイモ
科目:ヒルガオ科
好適土壌pH:5.5~6.0
連作障害:連作可能
水はけのよい痩せた土地で育てツルを繁茂させないのがサツマイモ栽培のコツ。
貯蔵がきき収穫から時間がたって追熟することで美味しくなるので長く楽しめるのも魅力です。
栽培のポイント
・窒素分が多すぎるとつるボケするため元肥は最小限に
・ツルが茂ってきたらつる返しをしてひげ根を切る
サツマイモの栽培時期
サツマイモの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。
5月中旬頃に苗を植え付け10月頃の収穫です。ただし地域や品種により異なるので参考程度として下さい。
サツマイモの栽培方法
サツマイモの栽培方法は次のような流れになります。
苗の準備
サツマイモの苗は4月下旬頃に種苗店やホームセンターなどで販売されます。
良い苗の基準は茎が太くて節間が間のびしておらず葉色が濃くて厚みのあるもの。また節数が4~5あり、長さが15~20cmくらいのものを選びます。
植付けまで苗を保存しておくには浅く水を張ったバケツに浸けて日陰に置いておきます。これで1週間くらいはもちます。
土作り
サツマイモは日光がよく当たる通気性に富んだ乾燥した土を好みます。また肥沃だと「つるボケ」になるので痩せた土地が向きます。
植え付け10日ほど前に土をよく耕し幅45cmほどの畝を作ります。水はけと通気性をよくするため高さ20~30cmの高畝にします。畝間に水たまりができないよう排水にも気をつけたいところ。
またサツマイモは収穫まで長期間になるので雑草を防ぐために「マルチング」しておきます。
pHの目安は5.5~6.0です。
肥料
サツマイモの組織内には空気中の窒素を固定する微生物(アゾスピリラム)が共生していて自ら栄養分を作り出します。
また肥料が多いとツルばかり伸びて芋の生育が悪くなる「つるボケ」になるため肥料は最小限(または施さない)で育てます。なお追肥は一般的には行わず全量を元肥で施します。
肥料には「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。
またイモの肥大にはカリ成分が関係するため「草木灰」などを多めに入れると良いです。リン酸は要求度は小さいのですがイモの甘みを増します。
連作障害・コンパニオンプランツ
サツマイモは連作障害が出にくいため同じ場所での連作が可能です。
またサツマイモと相性の良い「コンパニオンプランツ」には「赤ジソ」があります。
赤ジソが過剰な肥料分を吸収してサツマイモのつるぼけを防ぐ他、葉の赤色がサツマイモを食害するアカビロウド͡コガネをする効果もあります。
植え付け
株間30cmでマルチに穴を開け深さ10cmくらいの楕円形の植え穴を掘ります。
植え穴の底に寝かせるように苗を置いたら土をかけて鎮圧します。この時塊根の基となる不定根が良く出るよう3~4節が土に埋まるように植え付けるのがポイント。
苗を寝かせる方向は畝と平行にします。根は挿した方向に長く伸びるため、畝と直角に植えると通路や隣の畝までイモが広がり収穫が大変になります。
土が乾燥しているときは植え付け後にたっぷりと水をやります。
この後は収穫まで追肥や芽かきなどの作業も必要ありません。
植え付け方
サツマイモの主な植え方には「斜め植え」と「垂直植え」があります。
苗を斜めにさす「斜め植え」が一般的ですがそれぞれ次のような特徴があります。
・斜め植え:根は横に長く伸びるため細長い芋になる。個数は多め。
・垂直植え:根は縦に短く伸びるため丸く短い芋になる。個数は少なめ。また栄養分の転流がスムーズになり甘みが凝縮する。
棒を使うと植え付け作業が簡単
例えば斜め植えの場合斜めに棒を挿して穴を掘り、開いた穴に苗を差し込んで土を被せます。これだとマルチの上からでも簡単に植え付けができます。また数が多い場合は補助器具を使えば立ち作業で素早く植え付けることができて楽チンです。
つる返し
株が成長し伸びたツルが土につくと葉のつけ根の部分から根を出します。
芋は根に養分が蓄積したものなので放っておくと地表を這うツルにも芋がつき養分が分散してしまいます。それを防ぎ植え付けた部分の芋だけを肥大させるためにつる返し(ツルを引き上げて土から根をはがし反転する)を行います。
地面に根を張ったツルの先を持ってたぐり上げ、根こそぎ剥がしたらツルをひっくり返して葉の上に乗せておきます。
つる返しは根を出したツルを見つけたらその都度行います。
収穫
植え付け後110~120日で収穫できます。
掘った芋を乾かすため晴れた日の午前中に収穫しましょう。
株元でツルを切りマルチをめくったら芋を傷つけないようにスコップでまわりから掘り起こして収穫します。
掘った芋は並べて午後いっぱい干し表面が乾いてから保存します。
また霜にあたると収穫した芋の保存性が悪くなるため霜が降りる前に収穫を済ませましょう。収穫を遅らせると芋は太く大きくなりますが色や形が悪くなります。
収穫予定の1週間前に地上部のつるを刈り取っておくと、芋にデンプンが転流し甘みが高まります。
収穫後は追熟させて甘味を増す
サツマイモの主成分は炭水化物ですが収穫直後はそのほとんどがデンプンであるためあまり甘くありません。
収穫後1~2週間保存するとデンプンが果糖などの糖類に変化して甘くなります。
また9℃以下の低温で糖化が進むと腐敗しやすくなり(冷蔵保存は厳禁)、15℃以上になるとほう芽してしまうため、貯蔵する際の適温は12~14℃くらいがベストです。
発泡スチロール箱に保存するなら蓋に空気穴をあけておきましょう。サツマイモは収穫後も呼吸しているので密閉すると腐りやすくなります。
トラブル・生育不良
サツマイモ栽培によくあるトラブル・生育不良などをまとめています。
つるばかり茂ってイモが小さい
肥料分、特に窒素過多による「つるぼけ」が原因です。
施肥量を控えることが肝心ですが症状が出てしまった場合は「つる返し」を何度か行うようにしましょう。
各節から伸びた根を引き剥がすことで養分の吸収を抑えることができます。
切り口から出る白い液体
サツマイモを収穫した際ツルの切り口から白い液体がにじみ出ます。
これは「ヤラピン」という成分でイモ自身が切られた箇所を癒すために分泌されるもの。放っておくと黒いタール状になります。
サツマイモに含まれる成分で食べても問題なく整腸作用にも良いと言われています。
発生しやすい病害虫
サツマイモに発生しやすい代表的な病害虫とその対策・予防策をまとめています。
病気
立枯病(たちがれびょう)
葉が黄色になってしおれつるは伸びず生育不良に、症状が激しいと枯れてしまいます。
茎や塊根に黒い病斑ができます。
つる割病
葉は黄化してしおれつるの地ぎわが縦に裂けて黒変します。
黒斑病
芋の表面に丸く黒っぽい斑紋ができます。貯蔵中に被害が大きくなります。予防としては無病の苗を用いることが大切です。
斑紋モザイク病
葉に紫色の斑紋が現れます。芋は表面が帯状にひび割れ、でこぼこになり色あせます。原因ウイルスをアブラムシが媒介します。
かいよう病
芋に暗褐色でくぼんだ病斑が発生します。
害虫
サツマイモネコブセンチュウ
根に寄生し根を腐らせたり葉を枯らせる土壌病害虫。
被害にあうと芋のひげ根の基部に黒色の斑点やくぼみができます。
カブトムシやクワガタムシの幼虫と似ていますが、ドウガネブイブイ(コガネムシ)の幼虫です。
地中にいる幼虫が芋を食害します。
ハリガネムシ(コメツキムシの幼虫)
体長2~3cmの赤茶色をしたイモムシがイモを食害します。
食害された箇所には穴があき、ひどい所だとイモの奥深くまで穴だらけになります。
アブラムシ
茎や葉に小さな虫が群棲し吸汁加害します。モザイク病のウイルスを媒介するため必要。
イモキバガ(イモコガ)
イモムシ状の幼虫が葉を巻いて中に潜み、葉の外側の表皮だけを残して食害します。
ナカジロシタバ
体長40~50mm、灰青色で黒色の小斑点、背には黄色の筋が特徴のイモムシ状の幼虫が葉を食害します。
慌てないで!よく起こる車のトラブル対処法
車は消耗品だからこそ定期的にメンテナンスしてあげないと故障の原因になってしまいます。今回は車のトラブルの中でも発生しやすいものをいくつかピックアップし対処法についてご紹介します。
目次
- バッテリーがあがって車が動かない
- タイヤがパンクしてしまった
- 車からキュルキュル音がする
- ウィンカーが急にカチカチしだした
- インロックしてしまった
- まとめ
1.バッテリーがあがって車が動かない
ロードサービスがよく利用される車のトラブルはバッテリーがあがってしまい車のエンジンがかからないというトラブルなのだそう。バッテリーがあがってしまうのにはさまざまな原因が考えられますが、中でも多いのがエンジンを切った状態で室内灯やヘッドライトをつけっぱなしにしてしまっていたというケース。車が走行しているときは常にバッテリーは充電されている状態ですが、停止している状態だとどんどんバッテリーの電力は消耗されていきます。そのため電力が足りなくなってエンジンがかからないというトラブルが発生するのです。
ロードサービスを利用するのはもちろん、バッテリーがあがってしまったら車のバッテリーとポータブルバッテリーをつないで電力を充電することでバッテリーを復活させることができます。
2.タイヤがパンクしてしまった
タイヤがパンクするといったトラブルもよく発生するトラブルのひとつです。タイヤがパンクすると運転中ハンドルの調子がおかしくなったり、タイヤ自体の空気が抜けているので見た目でも分かります。
タイヤがパンクしてしまった場合車には標準装備としてスペアタイヤもしくはタイヤの応急修理セットが備えられているのでまずは応急措置を施しましょう。ただスペアタイヤも応急セットも長い時間持ちこたえることはできないので、応急措置を施したら早めにタイヤ交換やパンク修理を行うことをおすすめします。
3.車からキュルキュル音がする
エンジンをかけて走行を始めると、エンジンルームからキュルキュルと音がする現象はベルト系に問題がある可能性があります。ファンベルトやタイミングベルトなどの劣化もしくはベルトが緩んでいる場合によく起こるからです。ベルトが緩んでいる場合は専用の道具で締め直したり、もしくは劣化している場合は交換をしなければならないので、早めに修理などに出すようにしましょう。
またベルトの緩みについては新しくベルトを交換して少ししてから車に馴染んでくるために、緩んでしまうということも少なくないようです。
4.ウィンカーが急にカチカチしだした
車のウィンカーのカチカチが急に早くなってしまったというケースはありませんか。カチカチが早くなったら、車の後ろか前どちらかのウィンカー球が切れてしまっているという合図。
ウィンカー球が切れてしまったら事故のもとになるので早めに交換するようにしましょう。ウィンカー球であれば車用品のお店などで数百円で購入できますし、車にもよりますがドライバーなどで簡単に付け替えできます。
5.インロックしてしまった
荷物などを取り出すときなど、ついつい車にカギをかけた状態で車のカギを車内に閉じ込めてしまったということはありませんか。車内にカギを閉じ込めてしまうことをインロックと言います。スペアキーを所持していれば特に問題ありませんが、困るのはスペアキーを所持していない場合。
専用の工具なしに車のカギを開錠するのは難しいので、カギ屋など専門の業者を呼んで開けてもらうようにしましょう。車にもよりますが、インロックを開錠すると数千円はかかってしまうので、事前にスペアキーを作ってもらうと良いでしょう。車種にもよりますがスペアキーの作成なら数百円で済むこともあります。
6.まとめ
車のトラブルでも特に起こりやすいものを5つご紹介しました。トラブルが発生してしまったら、焦らずに冷静に対処することが大切。どうしても分からない場合はロードサービスを利用するなどもひとつの手でしょう。