ケンケンラボ

現役病院薬剤師が身近な病気や感染症、薬、健康食品、日常生活の中で疑問に思った事や勉強した事の中で役立つ情報を発信していくブログです。

医療リハビリテーションの方法は基本3種類からなります

回復期リハビリテーションで受けられるリハビリサービスは多岐にわたります。疾患によって不具合のある内容は違いますし、人によっても変わってくるためです。例えば、脳卒中により言葉がうまく発せられなくなった人と、骨折で歩けなかったり、生活動作が不自由になったりした人では、同じリハビリにはなりません。また同じ疾患でも患者さんごとに重症度や、発症年齢なども異なりますので、一人一人に合ったリハビリが必要になります。

回復期リハビリテーション病棟では、あらゆる患者さんの状況を想定し、それぞれのゴールを設定した上でリハビリ内容を決定します。回復期リハビリテーション病棟で行われるリハビリ内容は大きくわけると「理学療法」「作業療法」「言語療法」の3種類があり、その中で一人一人へ合わせて組み合わせていくのです。

 

理学療法

理学療法士(PT)が担当。運動器官のリハビリを行う。起きる・立つ・座るといった基本動作のトレーニングや、歩行訓練など。リハビリ内容によっては専用のリハビリ機械や用具を使うことも。

 

作業療法

作業療法士(OT)が担当。身体的、精神的に障害のある人が自分で生活ができるようになるよう、「着替えをする」「入浴をする」「料理を作る」「仕事・作業をする」というように、日常動作や仕事に近い動き、作業活動を通じて、体の諸機能の回復・維持を図ります。

 

・言語療法

言語聴覚士(ST)が担当。「聞く」「話す」「物を飲み込む」といった言葉や聴力、嚥下(飲み込み)に関わる障害の改善訓練を行う。専門的なプログラムにより、人対人のコミュニケーション訓練などが行われることもあります。