ケンケンラボ

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交通事故、対応や自動車保険の自賠責保険と任意保険の違いを理解しよう!

突然起きる交通事故。車を運転中に加害者となるケースも被害者となるケースもあるでしょうし、歩行中に被害者になるケースもあります。自動車保険は万一の事故に備え加入しておくものです。被害者になった場合と加害者になった場合での対応と自動車保険について改めて確認しましょう。

 

目次

  1. 被害者になったケースですべきこと
  2. 加害者になったケースですべきこと
  3. 自賠責保険
  4. 任意保険
  5. まとめ

 

1.被害者になったケースですべきこと

①相手の身元を確認する

免許証、車検証などのコピーを取る。または携帯電話のカメラなどで撮影しておく。

②現場の保全

交差点内のどこで事故が起きたのか、携帯電話のカメラなどで撮影。目撃者がいれば証言を協力依頼。

③警察へ届ける

事故証明書を発行。

④保険会社へ連絡

たとえ歩行中でも、自分の自動車保険が使える場合も。事故発生から60日以内の届け出が必要。

 

被害者となった場合、相手から「示談にしましょう」とある程度の金額を提示される場合があります。この時点で念書やサインなどをしてしまうと、後々保険会社が対応できないことも。当人同士の示談はできるだけ避けるべきです。

 

2.加害者になったケースですべきこと

①お互いの安全の確保

ケガ人を安全な路肩などに移動し、救急、警察へ通報。

二次被害の防止

発煙筒、停止表示機材を設置する。見通しの悪い道、高速道路などでは特に重要。

③警察へ届ける

事故証明書を発行。

④保険会社へ連絡

その場ですぐに連絡するのが望ましいが、自身もケガを負ったケースなどでは60日以内に届ける。

 

まずは相手と自分の安全確保が第一。余裕があれば、事故の状況を記録しておきましょう。

次に自動車保険とは何か?自賠責保険と任意保険の違いを理解しよう。

自動車保険とは、車に乗っていて交通事故を起こした時に、その損害を補償してくれる保険のことです。

 

3.自賠責保険

自賠責保険とは、自動車に乗る人が強制的に加入させられる保険のことです。これは、「自動車損害賠償保障法」で定められているもので絶対に加入しなくてはいけないので「強制保険」とも言われています。

ただし、補償の範囲が限られており、被害者の補償にしか保険金が出ません。また、補償の上限は傷害で120万円まで、死亡で3000万円までの補償が受けられます。

モノを壊したり、自分がケガをしたときには、保険金を受け取ることができません。

交通事故を起こしてしまうと、自賠責の範囲内で済む可能性は低いので任意保険が必要になります。

 

4.任意保険

 交通事故を起こした時には自賠責保険だけで賄うことはできません。そのため足りない部分を補うために民間の保険会社による自動車保険が用意されています。

これは強制ではなく任意で加入する保険なので「任意保険」と呼ばれていますね。

交通事故を起こしてしまうと相手の車を壊してしまいますす、相手の運転者もケガをするでしょう。またガードレールや電柱にぶつかってしまうとそれらの弁償もしないといけません。

だから損害賠償の金額としては数百万円以上になることがザラなわけです。万が一相手を死亡させてしまったら1億円以上の賠償となる可能性があります。

でも任意保険に入っておけば、自賠責保険で補償される金額を超えた部分を保険金として受け取ることができるようになります。

対人賠償保険は無制限に設定されていることが多いので、損害賠償が数億円規模になっても対応することができるわけです。個人で支払うのは不可能ですから任意保険に加入しておくと安心でしょう。

ただ、自賠責保険よりも補償内容が充実している分料金が高くなるのがネックですね。

基本的には保険会社のリスクが高いほど保険料も高くなる傾向にあります。例えば以下のような場合です。

若者:スピードを出しやすいので事故率が高い。

大きな車:事故を起こした時に被害が大きくなりがち。

高級車:盗難率が高い。

保険会社も商売でやっているわけですから、補償額が大きくなりやすい人には高めの保険料を請求するわけです。

一方保険会社のリスクが低くなれば保険料も安くなりがちです。

年齢が高い:無謀な運転をしないので事故率が低い。

ゴールド免許:模範的な運転なので事故率が低い。

安全装置搭載車(エアバッグ、ABSなど):事故の被害を軽減できる。

盗難防止装置搭載車(イモビライザー):盗難率が低い。

こういった感じで、交通事故を起こしにくい人ほど保険料が安くなっていきます。事故を起こさないのが大前提なので、安全運転を心がけて信用を積み重ねるようにしましょう。そうすれば保険料も下がっていくはずです。

また保険会社によって独自の割引を用意していることもあるのでチェックすることをお勧めします。

 

5.まとめ

どれだけ運転に自信がある人でもいつ事故に遭うかは分かりません。自分に非が無かったとしても他人の事故に巻き込まれる可能性もあるわけです。もし自分が事故を起こした時のことを考えてみてください。自分だけが怪我をするなら良いですが、車に大切な家族や友達を乗せていたらどうでしょうか?任意保険に入っていないばかりに補償を受けることができないのは最悪です。任意保険は自分だけでなく他人を守るものですから必ず加入することをお勧めします。安全に楽しく車に乗るために任意保険は欠かせないものだといえますね。