ケンケンラボ

現役病院薬剤師が身近な病気や感染症、薬、健康食品、日常生活の中で疑問に思った事や勉強した事の中で役立つ情報を発信していくブログです。

私が病院薬剤師になった理由、そして今も続ける理由。

病院薬剤師になる理由、続ける理由、やめる理由は人それぞれ違うと思います。私が病院薬剤師になった理由、そして今も続ける理由について私がどういう人生を送ってきたかを小学校時代から現在にいたるまで順に説明しながら記事を書きたいと思います。

 

目次

  1. 小学校時代
  2. 中学校時代
  3. 高校時代
  4. 大学時代
  5. 大学院時代
  6. 病院薬剤師時代~現在

 

1.小学校時代

私が小学生だった時は特になりたい職業はありませんでした。将来について何も考えていませんでした。ただ漠然と勉強ができたら医学部に進学して医者になるんだということくらいしか考えていませんでした。この頃は勉強に興味は無く走る事と漫画とゲームが好きな子でした。

 

2.中学校時代

 小学生の時は勉強はそこそこできたんですが何せ勉強に興味が無く、相変わらず漫画とゲーム好きな子だったので成績はどんどん下がっていました。この頃も将来の事について真剣に考えずとりあえず進学校に入学する事しか考えていませんでした。

 

3.高校時代

 高校に入学すると好きなゲームもそこそこに担任の先生のプレッシャーもあり、入学後間もなく医学部受験に向けて勉強漬けの生活が始まりました。けどなかなか結果は伴いませんでした。医学部に進学したかった理由は特にありませんでした。理系で勉強ができる子=医学部進学というイメージだけで医学部進学を目指していました。大学受験は前期試験は医学部を受験しましたが結果は不合格でした。センター試験対策のみで2次試験対策をほとんどしていなかったのが原因です。後期試験は薬学部を受験して無事合格し薬学部に入学しました。高校時代は3年間担任の先生が化学の先生だった影響もあり化学は好きでした。薬学部は化学も含め薬学全般について勉強する事ができるので入学しました。

 

4.大学時代

高校時代の勉強漬けの影響で自分の中では大学に入学する事が最終目標になっていて、大学時代の4年間はあまり勉強に身が入らない学生生活でした。 私が薬学部で学んでいた頃は今の6年制とは違い4年制でした。4年間薬学について学びましたが自分の進路について決める事ができなかったために大学院へ進学し、2年間研究室で研究しながら自分の進路について考えることにしました。

 

5.大学院時代

大学院では2年間研究室に所属し遺伝子伝達経路についての研究をしました。その結果自分には研究の仕事は合わないと確信しました。自分のしたい仕事は薬剤師免許を利用し、医療の現場で自分の学んできた事を患者さんのために使い、自分自身も学んでいきたいと思いました。そこで調剤薬局ではなく色々な職種の人が働き、より患者さんに身近な病院に就職しました。

 

6.病院薬剤師時代~現在

実際働きだしてみて自分の知らない事の多さに驚かされます。病院薬剤師の仕事は処方箋をもとに患者さんの薬を作って服薬指導といって薬の飲み方や注意する事を説明します。また処方内容を確認し、用法・用量や他に飲んでいる薬との飲み合わせの確認やアレルギー歴も同時に確認します。医師が処方箋を発行する際にお薬手帳等で確認はしてくれてはいますが万全ではありません。そこで私達薬剤師が薬のプロとして処方内容の確認を行ってから患者さんが安心・安全に薬を飲めるように確認を行っています。私達薬剤師はまさに縁の下の力持ち(アンサングヒーロー)です。医師と比べると患者さんに対して薬剤師のできる事はかなり少ないです。なんでもそうですができないと思ったら何もできません。精神論になりますが、できないかもしれないけどどうやったらできるか常に考えながら試行錯誤していけば理想に近づけると私は信じています。病院で仕事をしていると外来患者さんと入院患者さん両方と関わる事ができます。また常に最新の情報を入手することができ自分自身をアップデートするのにとてもいい環境です。今日本は超高齢化社会を迎えており多くの問題を抱えています。認知症骨粗鬆症、糖尿病など高齢化や生活習慣に伴う病気に加えて、新型コロナウィルス患者の増加など問題は多数あります。微力かもしれませんが私は薬剤師として目の前の患者さんだけでなく世の中の病気や薬のことで困っている人達の力に少しでもなれればという信念で勉強しながら日々試行錯誤しています。